赤池エンゼル皮ふ科

日進市 プライムツリー赤池館内 赤池エンゼル皮ふ科

〒470-0126 愛知県 日進市 赤池町 箕ノ手 1番 プライムツリー赤池1F
TEL:052-800-0228
FAX:052-800-0225
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診察のご案内

皮膚外科

皮膚腫瘍の日帰り手術
・やけど、擦り傷などの湿潤療法
・皮膚潰瘍、床ずれの湿潤療法
・巻き爪、陥入爪の処置
 

 

一般皮膚科

 

じんましん

皮膚の一部が突然に赤く盛り上がり、しばらくすると消えるのが特徴です。大抵は痒みを伴います
 
じんましんの期間による種類
急性蕁麻疹:発症して1ヶ月以内のもの。細菌、ウイルス感染などが原因となっていることが多い。
慢性蕁麻疹:発症して1ヶ月以上経過したもの。原因が特定できないことが多い。
 
蕁麻疹のタイプ別割合
特発性(約72%):原因不明の蕁麻疹。
物理性蕁麻疹(約10%):機械的擦過や圧迫、寒冷、温熱、日光、振動などといった物理的刺激によりおこる。
コリン性蕁麻疹(約7%):入浴や運動などで汗をかくと現れる蕁麻疹。小児から若い成人に多い。
アレルギー性蕁麻疹(約5%):食べ物や薬剤、昆虫に含まれる特定物質に反応して起こる。アレルゲンに結合するIgEという血清成分が関与する。
非アレルギー性(約1%):アスピリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤、造影剤などにより起こる蕁麻疹で、IgEが関与しない。
血管性浮腫(約4%):唇やまぶたなどが突然腫れあがり、2~3日かかって消える。痒みを伴わない。まれに遺伝性。
その他:全身的な病気の部分症状として現れるものや、特定の食品(小麦やエビ)と運動が組み合わさったときに現れるものなどもあります。
 
治療内容
できるだけ原因・悪化因子を探し、それらを取り除く、または避けることが大切です。
治療には抗ヒスタミン薬を使用します。症状がなくなっても、しばらくお薬を飲み続けることが大切です。なお、塗り薬は多少痒みを軽減する程度で、あまり大きな効果は期待できません。
 
日常生活の注意点
疲労やストレスをできるだけためないようにしましょう。
アルコール・香辛料などの刺激物で悪化することがありますので、控えてください。
痒みが強い場合は,濡れタオルなどで冷やしてください。
慢性に経過する蕁麻疹の多くは、長期にわたり薬を飲み続ける必要がありますが、長期連用による影響はほとんどありません。まずは自分に合った薬を見つけることが大切です。症状をうまくコントロールしていくと、ほとんどの場合は少しずつ薬の量を減らすことができ、やがては中止できるようになります。あせらず、気長に治療しましょう。

 

かぶれ(接触皮膚炎)

かぶれとは、刺激物質などが皮膚に接触することによって発症する湿疹をいいます。
 
かぶれの種類
刺激性接触皮膚炎:皮膚に接触した刺激物質(強酸性、強アルカリ性化学物質、界面活性剤など)が角層のバリアの障害を受けた部位より侵入して炎症が起こります。
アレルギー性接触皮膚炎:ウルシ、金属(ニッケルなど)、医薬品(抗菌薬、非ステロイド系消薬の外用薬)のアレルゲンが皮膚に付着して皮膚炎を起こします。
光接触皮膚炎:皮膚炎が起こるために光を必要とするタイプのかぶれです。ケトプロフェンテープ剤による光接触皮膚炎などがあります。
全身性接触皮膚炎:かぶれを起こした後、同一のアレルゲンが繰り返し皮膚に接触して全身に広がることがあります。
 
検査方法
原因を調べるために最も重要な検査は「パッチテスト」です。
当院では日本人がかぶれやすい原因物質24種類を一度に検査することができる「パッチテストパネルS」を取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。
 

治療内容
原因となる接触刺激因子、アレルゲンを見つけ出して除去すること大切です。
痒みや湿疹の炎症を抑えるためにステロイド外用薬を塗ることが必要です。痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬を内服します。
 
日常生活の注意点
日頃から保湿剤をしっかりと外用し、かぶれを予防しましょう。
できるだけ原因となるものと接触しないように気をつけましょう。
水仕事をする際は木綿の手袋をしてから、ゴム手袋をしてください。
寝る前に薬を外用し、木綿の手袋をすると効果的です。
皮脂が取れてしまいますので、手の洗いすぎに気をつけてください。

 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは痒みを伴い、慢性的に経過する皮膚炎です。1歳頃までの乳児期で2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性といいます。
多くはアトピー素因をもちます。
 
アトピー素因とは
①気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれかの家族歴・既往歴がある。
②もともと皮膚バリアー機能が弱い・・・そのためアレルギーの原因物質などが入り込みやすく、IgE抗体(アレルギーに関するタンパク質)を産生しやすい素因をもつ。
 
治療内容 
基本原則は、①外用療法、②スキンケア、③悪化因子の検索と対策です。
外用療法
症状が強い場合は、ステロイド軟膏と保湿剤を1日2回外用し、できるだけ早く皮膚炎を抑えます。症状が良くなってきたら1日1回に塗る回数を減らし、徐々にステロイドのランクを下げて、保湿剤を中心に維持療法を続けます。
顔や首などの皮膚が薄い所はタクロリムス軟膏(免疫抑制剤)が有効です。
症状が悪化した場合は、ステロイド軟膏をできるだけ早く外用することが大切です。これを「リアクティブ療法」と言います。
一見きれいになった部位でも皮膚の中に炎症が残っていることが指摘されていますので、症状が落ち着いた後も、ステロイド軟膏やタクロリムス軟膏の外用を週2~3回続ける「プロアクティブ療法(寛解維持療法)」が重要です。より少ない外用量で小さな炎症を抑えることが可能となり、長期間にわたり湿疹の無い状態を維持できます。
また、補助療法としては、かゆみによって掻き壊すことを防ぐ目的で、抗ヒスタミン薬を内服します。
スキンケア
もともと皮膚バリアー機能が低下していますので、保湿剤を中心としたスキンケアが大切です。発疹のない部位や発疹が治った後に、保湿剤を十分に塗ることで皮膚の乾燥や悪化因子の侵入を防ぎ、皮膚を正常に保つことができます。また、入浴時は無添加の固形石鹸を泡立てて、手で洗うようにしてください。
悪化原因の検索と対策
悪化原因としては、食べ物、環境抗原(ダニ、ホコリ、花粉、ペットの毛など)、皮膚への刺激(衣類・汗・髪・化粧品・シャンプーなどの接触や摩擦など)、ストレス、真菌(カビ)や細菌などが含まれます。汗は放置すると痒みを引き起こしますので、早めに洗い流すことが大切です。
これらの悪化原因を見つけ出し、対策していくことが重要です。
 
日常生活の注意点
外用薬の効果が現れるまでの時間は、皮膚の厚さによってかなり差があります。顔や陰部などの皮膚の薄い部分では1週間程度、手のひらや足の裏などの皮膚の厚い部分では約1か月かかります。症状に合わせてステロイドの強さを調整していきますので、自己判断せず、定期的に医師の診察を受けてください。
保湿剤の外用やスキンケア、プロアクティブ療法などによって、炎症の無い状態を長く維持し、症状のない快適な生活を過ごすことが治療のゴールです。

 

ニキビ

皮脂の過剰な分泌と毛穴の先がつまることで、毛穴の中に皮脂がたまって生じます。この状態を面皰(めんぽう)といいます。面皰の中はアクネ菌が増えやすく、炎症を起こして赤いブツブツしたニキビや膿がたまったにきびを引き起こします。
小学校の高学年から中学生にかけてでき始め、高校生の頃に最も悪化し、その後少しずつ軽快してきます。顔だけではなく、首や胸、背中にも広がります。
 
治療内容
ニキビの症状にあわせて外用薬(アダパレン・過酸化ベンゾイルなどの毛穴のつまりに効果があり、ニキビをできにくくする外用薬や抗菌薬など)、内服薬(抗生物質、漢方薬、ビタミン剤など)、面皰圧出(毛穴にたまった膿を出す処置)などの治療法の中から選択し、組み合わせて治療します。
ケミカルピーリングは保険適応のない治療法ですが、治りにくいニキビに効果があり、日本皮膚科学会のガイドラインで推奨されています。
 
日常生活の注意点
ストレスのない規則正しい生活、バランスの良い食事をとるように心がけましょう。
ニキビを触ったり潰したりすると症状が悪化したり、痕が残ることがありますので注意しましょう。
ファンデーションは薄くし、アイメイクやリップメイクを強調することで、ニキビが目立たなくなるようにすると良いでしょう。
寝る前にしっかりとクレンジングをして化粧を落としてください。そのあと洗顔料を使ったダブル洗顔をしてください。洗顔は1日2回石鹸をよく泡立てて、手で優しく洗いましょう。すすぎを十分にすることも大切です。
夜更かしをしないことや甘いものを控える、バランスの良い食事など、生活習慣や食生活の改善も大切です。

 

水虫・爪水虫

水虫は白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビ)によって生じる感染症で、この白癬菌が足の裏や足の指の間などに感染して、ジュクジュクしたり、痒みが出てきたりします。
家庭内や温泉施設などの足ふきマットやスリッパなどを長い間共用していると、それらに付着した白癬菌が足に感染して発症するケースが多くみられます。
白癬菌は高温多湿を好みますので、夏に症状が悪化し、冬になると気温が低く、乾燥した環境になるので、症状が治まりやすくなります。

水虫の症状は主に3パターンに分かれます。
趾間型足白癬:足の指の皮が剥けたり、指の間が赤くなる
小水疱型足白癬:足の裏などに小さい水ぶくれができる
角質増殖型足白癬:足の裏やかかとがかたくなるタイプ
このほかにも、爪に白癬菌が感染する爪白癬もあります。

治療内容
抗真菌作用のある塗り薬を1日1回外用します。皮がむけている部分だけではなく、全ての指の間と足の裏全体にしっかりと外用することが大切です。
角層が肥厚している角質増殖型や爪白癬の場合は、抗真菌作用のある内服薬を用いる必要もあります。内服薬は肝機能障害を起こすことがありますので、定期的に血液検査をしながら治療を進めます。最近は爪白癬に効く外用薬も処方できるようになりました。

日常生活の注意点
白癬菌が皮膚内に侵入し、感染が成立するまで最低24時間かかります。しかし足の皮膚に傷口などがある場合は、12時間で感染するというデータがあります。このことから白癬菌が皮膚表面に付着しても24時間以内に足をきれいに洗えば、感染を防ぐことができます。しかしゴシゴシ洗いをして皮膚に傷がつくと、かえって足白癬になりやすくなります。石鹸をよく泡立て、なでるように洗ってください。軽石などでかかとなどをゴシゴシすることも角質を傷付け白癬菌が感染するリスクを高くしてしまうので、要注意です。
家族内感染を防ぐためには、スリッパやサンダルの共有は避け、足ふきマットは別にしましょう。

タコ・ウオノメ

タコ:足の皮膚の表面(角質)が広い範囲で均一に硬くなるもので、痛みはあっても軽いものです。足の皮膚の一点に圧迫や摩擦が加わり続けることで生じるものです。
 
ウオノメ:足の皮膚の表面が厚くなり、その角質の中心が芯のように硬くなって皮膚の内側へと侵入していき、歩くときに痛みが生じます。
タコと同様、足の皮膚のある一点に圧迫や摩擦といった刺激が長い期間加わり続けていくと、やがて皮膚の角質が硬くなり、ウオノメを引き起こします。
 
どちらも同じ部分に強い圧力かかってしまうことが原因です。合わない靴はもちろんですが、足の骨の形、歩き方など様々な要素が関係していると考えられています。
 
治療内容
器具によるタコ・ウオノメ削り
痛みがある部分を中心に削ります。ウオノメは角質の深いところまで食い込んでいますので、取り除く際は医療機関にご相談ください。
 
靴の調整
足のある一点にかかる圧力を軽くすることが大切です。
靴、靴の中に敷くインソールを調整して再発を予防しましょう。
 
運動療法
足全体を使った歩き方に近づけるためには足の指やすねの筋力が必要です。日常生活の中で簡単にできる運動を続けてタコやウオノメの再発を防ぎましょう。運動療法は外反母趾、開帳足のなどの骨の変形の進行を予防する効果もあります。

 

脂漏性皮膚炎

皮脂分泌の活発な部位に出現します。乳幼児や思春期以降によくみられます。
乳児型:生後2~4週頃から頭部や眉毛、おでこ、耳に黄色いかさぶたが付着し、ときに赤くなります。多くは生後8~12ヶ月で自然に治まってきます。
 
成人型:頭部、顔、脇の下などの皮脂の分泌が盛んな部位に皮剥けと湿疹ができます。慢性かつ再発性です。癜風菌(でんぷうきん)という真菌が症状悪化因子として注目されています。
 
治療内容
乳児型:石鹸を泡立てて黄色いかさぶたを少しずつ取り除きます。赤い所には弱めのステロイド軟膏を外用します。
 
成人型:癜風菌(でんぷうきん)という真菌の増殖が悪化因子である場合が多く、抗真菌薬の外用、あるいは抗真菌薬を含んだシャンプーが効果的です。炎症が強い場合はステロイド軟膏の外用を併用します。痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬を内服します。皮膚の代謝を整えるビタミンB2、B6の内服も有効です。
 
日常生活の注意点
できれば毎日入浴し、低刺激の石鹸(シャンプー)を使って、ていねいに患部を洗浄し、皮脂を取り除いてください。
皮脂分泌を高めたり、皮膚に悪影響を与えるような食品(脂肪分、糖分、ナッツ、コーヒー、アルコール、香辛料など)はとり過ぎないようにご注意ください。
便秘にならないよう、規則正しい食事をし、食物線維の多い物をとるように気をつけてください。
ストレス、過労、睡眠不足は増悪因子となりますので、規則正しい生活を心がけましょう。

 

帯状疱疹

帯状疱疹は子供の頃に感染した水ぼうそうのウイルスが神経に残っていて、抵抗力が落ちたときに数本の神経で炎症を起こして発症すると言われています。
6、7人に1人はかかると言われている頻度の高い皮膚病ですが、痛みが数日続いた後に発疹が出るため、発病当初は皮膚病だと気付きにくい病気です。
体の左右どちらかの一部に帯状に小さな水ぶくれができるのが特徴です。顔の帯状疱疹は特に痛みが強いことが多く、場所によっては目や耳にも影響を及ぼします。
 
治療内容
抗ウイルス薬をなるべく早く内服することが大切です。重症な場合は、入院して抗ウイルス薬の点滴治療が必要です。
皮膚症状に合わせて非ステロイド系、抗菌薬、潰瘍治療薬などの塗り薬を外用します。
神経痛の強さに応じてアセトアミノフェン、ビタミンB12、神経痛に有効なプレガバリンなどを組み合わせて内服します。
 
帯状疱疹は予防できます
帯状疱疹は80歳までに3人に一人が発症するといわれており、7割以上が50歳以上の方です。厚生労働省より、50歳以上の方に対する帯状疱疹の予防を目的としたワクチン接種が承認されました。接種による効果として、以下が挙げられます。
帯状疱疹の発症率が5割以下になる。
もし発症しても症状が軽く済む。
帯状疱疹後の神経痛の発症率が4割以下となる。
接種後、約5年間効果が持続する。
ご希望の方は診察時にご相談ください。
 

日常生活の注意点
十分な睡眠と栄養をとり、できるだけ安静にしましょう。
患部が冷えると痛みがひどくなることがありますので、入浴して温めるようにしましょう。
水ぶくれが破れると細菌感染を起こすことがあります。水ぶくれがかさぶたになるまでの間は、薬を塗ったガーゼで覆いましょう。

 

貨幣状湿疹

丸い形の湿疹がいくつも現れ、強い痒みを伴います。形がコイン(貨幣)に似ていることから貨幣状湿疹と呼ばれています。とくにすねの部位に現れ、次第に腕や背中などに広がっていきます。症状が長く続くと突然全身に強い痒みのある湿疹がたくさんできます。これを自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)といいます。これは貨幣状湿疹に対する二次的なアレルギー性皮膚炎です。
 
原因
皮膚の乾燥が原因になることが多く、秋から冬にかけて悪化します。
虫刺され、接触性皮膚炎(かぶれ)、金属アレルギー、扁桃腺炎や虫歯などの細菌感染が原因になることもあります。
 
治療内容
入浴後に全身に保湿剤を塗り、病変にはステロイド外用薬を使用します。痒みに対しては、抗ヒスタミン薬を内服します。
治りにくい場合は、病巣感染(虫歯、扁桃腺炎、副鼻腔炎など)や金属アレルギーの関与も考慮し、それらの検査を行う場合もあります。
 
日常生活の注意点
乾燥により再発することがありますので、症状が良くなっても保湿剤を塗り続けてください。
入浴時にナイロンタオルでこすらないように気をつけてください。
血行がよくなると痒みが強くなりますので、アルコールや香辛料の摂取を控えてください。

 

汗疱(かんぽう)

季節の変わり目に、手のひら・足の裏に痒みを伴う小さな水ぶくれと皮むけが生じる皮膚の病気です。2~3週間で自然に治ることもありますが、良くなったり悪くなったりを繰り返し、慢性化することもあります。特に湿疹病変を主体とする場合に異汗性(いかんせい)湿疹と呼びます。
多くは原因不明ですが、①金属アレルギー、②アトピー性皮膚炎、③多汗症、④ストレス、⑤薬剤などの関与も報告されています。
 
治療内容
保湿剤(ヘパリン類似物質や尿素軟膏)を手・足の裏全体に使用します。
湿疹があればステロイド外用薬を使用します。
痒みが強い場合は、抗ヒスタミン薬を内服します。
金属アレルギーが関与している場合は、金属のパッチテストや歯科金属の除去などを検討することもあります。
 
日常生活の注意点
症状が落ち着いた後も、保湿剤を塗り続けてください。
皮むけを無理に剥がさないように注意してください。
無添加の固形石鹸で手を洗うようにしてください。

 

虫刺され

:刺されてすぐに出現する発赤、痒み(即時型反応)と、刺されて1~2日で出現する発赤、痒み(遅延型反応)があります。これらの反応は年齢、虫に刺された頻度やその人の体質によって個人差が大きいのが特徴です。
 
ノミ:ネコやイヌに寄生したノミが体、腕、足などを刺し、しばしば水ぶくれを伴います。
 
ブユ:高原や山間部の渓流沿いに多く、特に露出したスネ付近を刺します。刺されて半日位すると刺されたところが赤く腫れて次第に激しい痒みを生じます。
 
ダニ:ネズミに寄生するイエダニによる室内での被害が多くみられます。寝ている間に布団に潜り込んで吸血します。わき腹や下腹部、太ももを刺し、痒みの強い赤いブツブツができます。
 
ハチ:ハチに刺されると、まず激しい痛みが出現し、赤く腫れます。初めて刺された場合、1日以内に症状は治まります。しかし、2回目以降はハチ毒に対するアレルギー反応が加わるため、刺された直後から蕁麻疹が出たり、刺されて1~2日で強い発赤、腫れを生じます。ひどい場合は刺されて30分~1時間で意識消失や血圧低下などのアナフィラキシーショックを起こし、死に至ることがあります。
ハチに刺された場合は、安全な場所で横になり、局所を冷やしてください。じんましんや腹痛、気分不良などの症状が認められた場合は直ちに救急車を呼ぶ必要があります。
 
ケムシ:ツバキやサザンカにつくチャドクガの幼虫による被害が多く見られます。庭木の手入れをした後に発症することが多いですが、ケムシに触れた覚えが無くても皮膚炎を生じることが多いようです。首やうでに集中して赤いブツブツが多発し、引っ掻くことで広がります。
 
治療内容
赤みや痒みが強い場合はステロイド軟膏を外用します。痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬を内服薬します。
 
日常生活の注意点
室内の蚊やノミ、イエダニなどの駆除には燻煙型の殺虫剤が有効です。
イエダニなどの場合は、その宿主であるネズミの駆除が必要です。
蚊・ブユなどに対する予防策として、野外活動の際には肌を露出しないことが重要です。また、携帯用蚊取り線香や、防虫スプレーを用いることで、ある程度予防できます。
ドクガ類の毒針毛に触れた場合は、すぐにセロハンテープを用いて皮膚に付着した毒針毛を取り除き、石鹸とシャワーで洗い流すようにしてください。
ハチは夏~秋に活動が活発になりますので注意してください。香水やヘアスプレーなどの香りはハチを刺激することがありますので、屋外レジャーの際は使用を控えてください。

 

イボ

正式には尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)といいます。
ヒトパピローマウイルスというウイルスが皮膚の小さな傷から侵入して感染します。傷ができやすい手足、アトピー性皮膚炎の子供の引っ掻き傷にイボができやすいのはこのためです。
自覚症状はほとんどありません。潜伏期間は1~6ヶ月で、放置すると少しずつ大きくなったり、他の部位にうつったりすることがあります。
 
治療内容
液体窒素による凍結療法を行ないます。1~2週間おきに治療し、治るまで3ヶ月以上かかります。
足の裏などの治りにくいイボに対しては、ヨクイニン(ハトムギ種子抽出物)内服、サリチル酸ワセリン外用、モノクロロ酢酸外用などを併用することがあります。
当院では痛みの少ないスプレー式の液体窒素療器を使用しています。
 
日常生活の注意点
「イボ」をいじると広がることがありますので、触らないように気をつけましょう。
カサカサした肌、細かい傷にウイルスが付着しやすいので、保湿剤を外用するなどのスキンケアを行なって下さい。
放置せず、定期的に通院しましょう。

 

粉瘤

アテロームと呼ばれることもあります。
皮膚の下に袋状の構造物ができ、角質と皮脂が剥げ落ちずに袋の中にたまってできた良性の皮膚腫瘍です。体のどこにもできますが、顔、首、背中、耳の後ろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数㎜から数㎝のしこりで、中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると臭くてドロドロした物質がでてくることがあります。中央の皮膚開口部より細菌が侵入すると、赤く腫れあがり、痛みを伴います。
 
治療内容
軽い炎症を伴う場合:抗生剤の外用薬・内服薬を使用します。
赤く腫れあがって膿がたまっている場合:皮膚の表面を少し切開して膿を出し、抗生剤の外用薬・内服薬を使用します。
赤みや痛みを伴わない場合:経過観察します。
大きくなったり、炎症を繰り返す場合:日帰り手術を検討します。
 
日常生活の注意点
石鹸で洗って、患部を清潔にしてください
赤く腫れてきた場合は、早めに医療機関を受診してください。

 

 

小児皮膚科

 

小児アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎です。1歳頃までの乳児期で2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性といいます。また、多くはアトピー素因をもちます。
 
小児アトピー性皮膚炎の要因
①アレルギー反応を起こしやすい:気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれかの家族歴・既往歴がある。
②もともと皮膚バリアー機能が弱い
 
治療内容
基本原則は、①外用療法、②スキンケア、③悪化因子の検索と対策です。
外用療法
症状が強い場合はステロイド軟膏と保湿剤を1日2回外用し、できるだけ早く皮膚炎を抑えます。子供の皮膚は大人に比べて薄いので、ステロイドの強さは大人よりも1ランク下げて選びます。
症状が良くなってきたら1日1回に塗る回数を減らし、徐々にステロイドのランクを下げて、保湿剤を中心に維持療法を続けます。
顔や首などの皮膚の薄い部位は、タクロリムス軟膏(免疫抑制剤)が有効です。タクロリムス軟膏は2歳から使用できます。
症状が悪化した場合は、ステロイド軟膏をできるだけ早く外用することが大切です。これを「リアクティブ療法」と言います。
一見きれいになった部位でも皮膚の中に炎症が残っていることが指摘されていますので、症状が落ち着いた後も、ステロイド軟膏やタクロリムス軟膏の外用を週2~3回続ける「プロアクティブ療法(寛解維持療法)」が重要です。より少ない量の外用量で小さな炎症を抑えることが可能となり、長期間にわたり湿疹の無い状態を維持できます。
また、補助療法としては、かゆみによって掻き壊すことを防ぐ目的で、抗ヒスタミン薬の内服を行ないます。
スキンケア
もともと皮膚バリアー機能が低下していますので、保湿剤を中心としたスキンケアが大切です。発疹のない部位や発疹が治った後に、保湿剤を十分に塗ることで皮膚の乾燥や悪化因子の侵入を防ぎ、皮膚を正常に保つことができます。また、入浴時は無添加の固形石鹸を泡立てて、手で洗うようにしてください。
悪化原因の検索と対策
乳幼児では食物アレルギーが悪化原因である場合があります。
食物アレルギーは、血液検査、プリックテスト、食物の負荷試験などで判定します。3歳を過ぎると腸管が発達するため、約9割の食物アレルギーは自然になくなるといわれています。
また悪化因子の中には、環境抗原(ダニ、ホコリ、花粉、ペットの毛など)、皮膚への刺激(衣類・汗・髪・化粧品・シャンプーなどの接触や摩擦など)、ストレス、真菌(カビ゙)や細菌などが含まれます。
汗は放置すると痒みを引き起こしますので、早めに洗い流すことが大切です。
これらの悪化原因を見つけ出し、対策していくことが重要です。
 
日常生活の注意点
症状に合わせてステロイドの強さを調整していきますので、症状が落ち着くまではこまめに通院しましょう。また、良い状態を保つために、症状が良くなっても定期的に通院することが大切です。
かゆみが強いときは引っ掻いたりせず、濡れタオルなどで冷やすようにしましょう。
保湿剤の外用やスキンケア、プロアクティブ療法によって、炎症の無い状態を長く維持し、症状のない快適な生活を過ごすことが治療のゴールです。

 

あせも

正式には汗疹(かんしん)といいます。
汗をたくさんかいた後に、皮膚に細かい水疱や赤いブツブツが現れる皮膚の病気です。汗をたくさんかいた時に汗管(かんかん)という汗の出る管がつまり、汗の流出が妨げられることが原因です。
汗をかきやすい夏に多く、子供の頭、おでこ、首、肘の内側、お尻、膝の裏側などの汗が乾きにくい部分に生じます。
時として細菌感染を合併し、「とびひ」になることもあります。
 
治療内容
発汗への対策やスキンケアが大切です。患部にはステロイド外用薬を使用します。痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬を内服します。また、細菌感染が加わっているときは抗生剤を内服することもあります。
 
日常生活の注意点
屋内であれば、通気をすることやエアコンの使用も有効です。通気性の良い服を着用し、汗をかいた後はなるべく早くシャワーを浴びる、冷たいタオルで拭く、着替えるなどの対策をして、あせもができないように気をつけましょう。
子供の皮膚は薄くてデリケートなので、皮膚のバリア機能を保つために、夏でもお風呂上がりに保湿剤を外用し、あせもを予防しましょう。

 

とびひ

正式には伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。
細菌による皮膚の感染症で、黄色ブドウ球菌や溶連菌が原因になります。接触によってうつり、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がる様子から「とびひ」と呼ばれます。
乳幼児・小児にみられ、特に初夏から真夏に多く発症します。
鼻孔の入り口には様々な細菌付着しているため、鼻の中を触った手であせもや虫刺されなどをひっかくことで細菌感染を起こして広がります。

治療内容
抗生剤を内服し、シャワー後に抗生物質の入った軟膏を外用してガーゼで覆います。
なお、溶連菌による重症感染では、「とびひ」が治った後に腎障害の合併がまれに見られるため、抗生物質を最後まで飲みきり、尿中蛋白のチェックをする必要があります。

日常生活の注意点
鼻の入り口には細菌がたくさん付着していますので、鼻をいじらないようにしましょう。
特に夏は毎日シャワーを浴びて、皮膚を清潔にしましょう。
手洗いをしっかりと行ない、爪を短く切り、かきむしって皮膚に傷つけたりしないように気をつけましょう。
プールは治るまで控えて下さい。
患部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。

みずいぼ

正式には伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)といいます。
伝染性軟属腫ウイルスによって生じる皮膚感染症です。7才以下の子供に多くみられます。乳幼児は大人に比べて皮膚が薄くて乾燥しやすいため感染しやすいのです。
接触により毛穴や細かい傷から感染します。水遊びやお風呂などで感染している人と直接触れて感染したり、タオルやビート板など介する間接的な接触により感染します。
潜伏期間は約14~50日です。直径数mmの光沢のある皮膚の盛り上がりで、中心が少し凹んでいるのが特徴です。掻き壊して内容物が周囲の皮膚に付着することで次々と増えていきます。
 
治療内容
数が少ないうちに専用のピンセットでつまんで取る方法が一番確実で早く治す方法です。痛みを伴いますので、数が多い場合は痛み止めの麻酔テープを1時間くらい貼ってから処置を行ないます。当院ではペンレステープという麻酔テープを貼ってから治療することができますので、お気軽にお声掛けください。
みずいぼはほぼ自然治癒しますが、免疫ができるまで数ヶ月から数年かかることがあります。様子を見ているうちに全身に広がったり、他の子にうつしてしまう可能性があるため、なるべく数が少ないうちに治療した方が良いでしょう。
全身に多発している場合は自然治癒を待つこともあります。
 
日常生活の注意点
みずいぼを掻き壊さないようにしましょう。
小さなご兄弟がいる場合は、入浴やタオルを別にし、直接肌と肌を接触しないように気をつけましょう。
プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、ビート板などを介してうつることもありますので、これらを共有することはできるだけ避けて下さい。プールで泳いだ後はシャワーをよく浴びて十分に洗い流すようにしましょう。プール後の保湿も重要です。
日頃から保湿剤によるスキンケアや湿疹の治療をきちんと行ない、感染しないように注意しましょう。

 

イボ

正式には尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)といいます。
イボはヒトパピローマウイルスというウイルスが手足のわずかな傷から皮膚に侵入して感染します。自覚症状はほとんどありません。潜伏期間は1~6ヶ月で、放置すると少しずつ大きくなったり、他の部位にうつったりすることがあります。
 
治療内容
液体窒素による凍結療法を行ないます。1~2週間おきに治療し、治るまで3ヶ月以上かかります。
足底などの治りにくいイボに対しては、ヨクイニン(ハトムギ種子抽出物)内服、サリチル酸ワセリン外用、モノクロロ酢酸外用などを併用することがあります。
当院では痛みの少ないスプレー式の液体窒素療法器を使用しております。また、痛みで治療が難しい場合は外用薬による治療も選択できますのでお気軽にご相談下さい。
 
日常生活の注意点
「イボ」をいじると広がることがありますので、触らないように気をつけましょう。
カサカサした肌、細かい傷にウイルスが付着しやすいので、保湿剤を外用するなどのスキンケアを行なって下さい。
放置せず、定期的に通院しましょう。
学校を休む必要はありません。

 

子供のやけど

こどものやけどは、後にケロイド(皮膚が盛り上がって硬くなる状態)を生じやすいので要注意です。特に手にケロイドを生じると指を動かしにくくなり、手術を要する場合もあります。そのため、こどもの熱傷では初期から十分な治療を行う必要があります。
熱傷の後にケロイドを残すかどうかは、その熱傷の深さが重要です。熱傷の深さは、【熱源の温度×触れた時間】で決まります。
 
やけどの応急処置
まずは衣類の上から水道水で15分~30分間冷やしてください。それにより、痛みや熱傷の広がりを抑えることができます。熱傷の範囲が広い場合や水ぶくれが生じた場合は早めに医療機関を受診してください。
 
治療内容
当院では湿潤療法(しつじゅんりょうほう)を行っております。湿潤療法とは、「やけど、すり傷、床ずれなどの患部を湿らせた状態に保つ治療」のことです。
以前、傷は消毒して乾かし治すことが主流でした。しかし近年、傷に適当な湿度があった方が皮膚の細胞の活動が活発になり、傷が早く治ることがわかってきました。また、消毒薬は傷の治りを妨げ、かぶれをおこすことがありますので、よく洗い流すことが大切です。
これを応用したのが湿潤療法で、傷に特殊な被覆材を貼ることで、傷の内部を適度な湿度に保ち、傷を早く治すことができます。
 
日常生活の注意点
こどものやけどの原因としては、ラーメン、味噌汁、炊飯器の蒸気、アイロンやストーブなどが多くみられます。ストーブへの接触は、ストーブを出したばかりの秋口と、しまう前の春先に多くみられますのでご注意ください。

 

皮膚腫瘍の日帰り手術

皮膚腫瘍にはホクロ、粉瘤<ふんりゅう>など、様々な種類があります。
新しくできたホクロで急激に大きくなったものや、ダーモスコープという特殊な拡大鏡によって悪性所見が疑われる場合は、予約制で日帰り手術を行い、病理組織検査をします。
悪性の可能性が低く、本人のご希望でホクロを切除する場合は、自費診療になりますのでご了承ください。悪性が疑われる場合は、高度医療機関に適切にご紹介します。